フランス

【司書資格有り】個人的おすすめのフランス文学5選【名作】

みなさんは、フランス文学を読んだことはありますか?

フランス文学の、あの詩的で独特な雰囲気が好きという方も少なくないでしょう。

今回は、そんなフランス文学で個人的におすすめしたい作品をご紹介できればと思います!!

ところどころに少しネタバレがあるかもしれませんので、「読むまでは絶対に内容を知りたくない!」という方は、目次だけ見るに留めることをおすすめします。                                                                                                                                                                     

1.海底二万海里(ジュール・ヴェルヌ)

最初にご紹介するのはこちらの作品。

SF小説の父とも呼ばれる、あの名高いジュール・ヴェルヌが書いた海洋冒険物語『海底二万海里』です。『海底二万哩』や『海底二万マイル』など様々な表記がありますね。

この作品の魅力といえば、人間が2019年になった現在でも全く解明しきれていない『海底』が舞台ということ。未知なる世界はいつだって、読者の心を惹きつけてやみません。

この本が出版されたのは1870年とすごく昔なのですが、実はところどころで日本が出てくるんです。子どもの頃に初めて読みましたが、この本に出てくる“海底図書館”に底知れぬロマンを感じたのを今でも覚えています。                                                                                                                                                                                   

2.牝猫(コレット)

次に紹介するのは、フランス屈指の女性作家シドニー=ガブリエル・コレットの作品『牝猫』です。

これも非常に独特な雰囲気で、ある意味で凄くフランスらしさを感じる作品かもしれません。妻そっちのけでペットの牝猫を愛してしまう主人公の言動や行動は狂気じみていて、だからこそめくるページがとまらない。読む人を選ぶ作品だと思います。

コレットの作品では『ジジ』もおすすめですが、今は「 コレット著作集 No.11 」にしか収録されていないのでしょうか、、なかなか手に入れるのが難しそうです。

そして、コレットといえばやはりあの有名な台詞はかかせませんね。

恋のいいところは、階段を上がる足音だけで、あの人だって分かることだわ                                                                                                                                                                

3.みどりのゆび(モーリス・ドリュオン)

美しい詩的表現が垣間見えるフランス児童文学の名作になります。

読んでいて常に「緑」を感じる物語です。“花園” “園芸” “ガーデニング”、そんなイメージ。

みどりが多く、穏やかなイメージがある一方で、戦争や兵器などのテーマを作品の中に組み込んでいます。児童文学なので子どもを読者として書かれた物語ではありますが、大人になってから読むと、子どもの頃読んだイメージとは大きく異なる視点で読むことになるのではないでしょうか。

親指で触れただけで、そこから植物を咲かせてしまう「みどりの親指」という能力をもった少年チト。チトはその能力で、刑務所を花でいっぱいにしたり、兵器にツタをからませて戦争が出来なくしたりします。

チトとはいったい何者なんでしょうか、最後の一行に書かれていますので、ぜひ自分で読んで確かめてもらえたらと思います。

児童文学ということもあり、3ページに1つほどの割合で美しい挿絵が入り、普段本を読み慣れていない人でも無理なく読める一冊になっています。                                                                                                                                                          

4.レ・ミゼラブル(ヴィクトル・ユゴー)

レ・ミゼラブルについては、みなまで書きません。

ただ、間違いなく心に残る一冊なのでぜひ読んでみてください。

僕が今まで読んだ小説ベスト3に入る作品です。                                                                                                                                                       

5.ボヴァリー夫人(ギュスターヴ・フローベール)

平凡な暮らしとの決別を目指すも、残酷な現実に翻弄される女性を描いた物語です。今の幸せに決して満足しない、己の欲望をひたすら追いかけ破滅しているボヴァリー夫人の姿を見ていると、読んでいるこちらも気分が悪くなってくる。

でも、夫人と家族に起こったことは、現実世界でも起こり得ることなのかも。そんな怖さに嵌まる人は嵌まってしまうかもしれません。

俗的なボヴァリー夫人に、あなたは何を感じるでしょうか?

<まとめ>

今回は、個人的におすすめの5冊のフランス文学を紹介させていただきました。

芸術に強いフランスは、文学というジャンルでもその存在感を常に発揮し続けています。

これまでフランス文学を読んでこなかった方も、この記事をきっかけに、その詩的で残酷で美しいフランス文学を、ぜひ好きになってもらえたらと思います。