フランス

『ノートルダム・パリ火災』に対するフランス人の考えが凄く興味深かった。

こんにちは、おたふらです。

今回の記事では、今年フランスで発生した「ノートルダム・パリ火災」について書いていこうと思います。

この事件に対して、日本をはじめとした世界の国々から見る視点と、フランス人の見る視点に大きな違いがあることに気づいたので、そこらへんについて共有できたらと思います。

「ノートルダム・パリ火災」とは

「ノートルダム・パリ火災」とは、2019年4月15日から、翌日16日に渡って発生した大火災になります。

パリのシンボルである大聖堂が燃え、世界中の人々が悲しみに包まれた事件ですね。僕も朝起きてニュースをみたときはめちゃくちゃ驚きました。

Wikipediaや他の記事をみると、「ノートルダム大聖堂火災」と表記される場合が多いのですが、僕はあえて「ノートルダム・パリ火災」と呼んでいます。

適当にそう呼んでいるわけではなく、後述しますが、実はこれにも理由があります。

火災の原因

未だに火災の原因は特定されていないようですが、工事の人のタバコの不始末や電気系統の故障が原因ではないかと言われています。(もちろん聖堂内は全面禁煙です)

放火の可能性は極めて低いようです。

フランス国内では様々な意見がある

この事件を受けて、欧米や日本その他様々な国から大聖堂を修復するための多くの寄付があり、マクロン大統領も5年以内に修復する法案を承認しました。

日本のテレビには、多くの悲痛な面持ちのパリジャンがインタビューに答えており、「パリのシンボルが燃えている、フランス人は今悲しみに包まれている。」といったニュアンスのことを言っている人が多かったように感じます。

僕はこれを見て、フランス国民がみんな心を痛めていることを疑いませんでした。しかし僕のフランス人彼女や他のフランス人の話を聞くに、フランス国民『全員がこの事件に心を痛めているわけではないことがわかりました。

 

う~ん、いったいどういうことなのでしょうか?

僕が知る限り理由は2つ、

パリのノートルダムだけ特別扱いされすぎ!!

 

というのと

 

フランス政府は、石にはすぐに金が出せる

ということらしいです。

実は今回の事件が発生した後の世の中の動きについて、かなり怒っているフランス人が多いのです。パリジャンの意見=フランス人全員の意見というわけではないということなんですね。

日本ではよく、パリにあるノートルダムのことを「ノートルダム大聖堂」と表記します。ですが、正しい表記は「ノートルダム・パリ大聖堂」らしいです。

なぜなら、ノートルダムはパリだけではなくフランスの至る所にあるから。(ノートルダム・ストラスブール大聖堂、ノートルダム・ランス大聖堂など)

ノートルダム・パリ大聖堂は1991年に世界遺産に登録されている世界的にも非常に有名な建造物ですが、有名になったのは、実は歴史的に重要な建物というよりは、フランスの小説家ヴィクトル・ユゴーの作品「 ノートルダムのせむし男 」によるところが大きいと言われています。

フランス人で怒っている人がいるのは何故?

「パリのノートルダムだけ特別扱い」というのは、

フランスの地方には、ノートルダム・パリよりもっと歴史の深い重要なノートルダムがあるのに全く修復なんかしてもらえない!なのにパリだけはすぐにお金が集まり、フランス政府もすぐに修復しようと動き出す。地方のことなんか目も暮れないくせに!!

と、いうことらしいですね。

僕の彼女が生まれた時から住んでいたフランスの町にも、ノートルダム大聖堂があります。ゴシック建築でものすごく歴史がある大聖堂ですが、修復をされることは全然ないそうです。

「これはフランス中のノートルダムに対する差別だ」とも言っていました。彼女は普段あまり差別とかレイシストとか使わないので、結構怒ってるんだなと感じました。

 

「石にはすぐに金を出す」というのはようするに

『フランス政府は、ホームレスや障害者などの社会的弱者には長年何もしなかったくせに、石にはすぐに大金を出せることがわかった人より石が大事なようだ。

ということみたいです。

実はフランスでも無宗教の人は非常に多く、キリスト教徒以外には重要度合いが低いのかもしれません。移民国家なので他宗教の人も多いですしね。

こうした意見が、フランス国内では数多くあがっているそうです。

<まとめ>

いかがだったでしょうか?みなさんはフランス人のこのような意見を聞いて、どう感じましたか?

僕自身、ノートルダムがパリだけではなくフランス中にあることは全く知りませんでしたし、フランスでこういった議論が起こっていることも知りませんでした。

それでもやはり、ノートルダム・パリも美しい建造物であることは疑う余地はありません。火災によって、有毒な物質が煙に乗って周辺に飛散しているという情報も聞いていますので、僕自身はやはり一刻も早く元の平穏を取り戻してほしいと願っています。

今後もノートルダム・パリ大聖堂については、ニュースなどで取り上げられることも多いと思うので、僕自身見守っていきたいと思います。