【スウェーデン】名作児童文学『長くつ下のピッピ』アストリッド・リンドグレーン/作【感想】

おすすめ度 ★★★☆☆

こんにちは、おたふらです。

今回の記事では、スウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーンが生んだ、世界中で読み継がれてきた名作中の名作『長くつ下のピッピ』をご紹介します。

読んだことがある人も多いかと思うので、まあいまさら僕が紹介するまでもないかもしれませんが、最近読み直したので熱が冷めないうちに、感じたことをブログで書き起こしておこうかなと思います。

この『長くつ下のピッピ』という作品を一言で表すならば、「ジェットコースターのような物語」がぴったりだと思います。

この物語は、ピッピというリンドグレーンが生み出したスーパーヒロインが、スウェーデンのある町で起こる出来事を、けたたましくも痛快に、面白おかしく駆け抜けていくものです。

ピッピがしゃべってしゃべってしゃべりまくる。

読みだしてすぐに、『赤毛のアン』のアン・シャーリーのけたたましさを思い出しました(良い意味)。まぁでもピッピはアンより話すことに脈絡がない感じがしますが)

ピッピは町で、近所のガキ大将とけんかをしたりサーカスに行ったり、ためしに学校に行ってみたり、火事から子どもを救ったりと様々なことをします。でもピッピにかかれば何が起こっても解決してしまう、とにかく人間離れしている文字通り小さな女の子。世界中の読者たちのスーパーヒロインなのです。

大塚勇三さんの翻訳も素晴らしく、ピッピの「破天荒な女の子」という感じが存分に出ています。海外文学はやっぱり翻訳者で全然色が変わってきますもんね。この作品の訳は文句なしです!

訳者のあとがきによると、『長くつ下のピッピ』という物語は、リンドグレーンが自分の子どもに聞かせてあげたお話が元になっているらしいですね。『くまのプーさん』や『不思議の国のアリス』などにも言えますが、名作と呼ばれ世界中で長い間読み継がれてきた作品は、こうした子どもへの語りから生まれたものが多いように思います。

当時『あしながおじさん(スウェーデン語でパッパ・ロングベーン)という名前にヒントを得たリンドグレーンの娘が、「長くつ下のピッピ(スウェーデン語でピッピ・ロングストルンプ)」という女の子の名前を考え付いて、「その子のお話をして!」とお母さんであるリンドグレーンにせがんで生まれたらしいです。

痛快で明るい物語が好きな人にはぜひ読んでもらいたい作品ですね。お子さんがいる方は、寝る前にベッドで毎日少しずつ読んであげると喜ぶと思います!!