アメリカ文学

【読書】これこそ究極の中二病!?「ライ麦畑でつかまえて」を読んで感じたこと【感想】

こんにちは、おたふらです。

今日は、かの有名なアメリカ文学「ライ麦畑でつかまえて」を読んだ感想を書いていきたいと思います。

誰もが一度は耳にしたことがあるだろう名作中の名作。

この小説を読み始めると、その独特な文体から「これは読み手を選ぶ小説だろうな」という考えが頭をよぎりました。共感する人にはめちゃくちゃピッタリはまるし、そうじゃない人は主人公に終始イライラして全然面白く感じないんじゃないかと思います。

一人称の視点から語っていくわけですが、この主人公が思春期街道真っしぐらな若者なので、文体に多少癖があるんですよね。

しかし、それは最初だけなので心配することありません。中盤に差し掛かる頃には慣れるし、むしろそれが、その文体こそが世界中の若者たちに支持され続け、名作とまで言われる後押しになっているのかもしれません。

主人公であるホールデン・コールフィールドは、現実の自分の周りのあらゆるものに反骨精神を持つ少年です。名門校を退学となり、自分を取り巻く状況に嫌気がさして旅に出ようと決意し、再び家に戻ってくるまでに様々なことを経験していくロードムービーとなっています。

読み進めていくと、「彼が必死に大人のように振る舞っているのに周りの大人が子ども扱いしかしない」というシーンが様々な場面でみられます。

本人は大人の自分への扱いに納得がいきませんが、その一方で詐欺にあって周りを気にせず泣きわめくなど、やっぱり子どもらしさが散文されているところが面白いです。

                                                                                                                                                                                       

突然僕は泣き出しちゃった。どんなことがあっても泣くのだけはよそうと思っていたのに、泣き出しちゃったんだな」(「ライ麦畑でつかまえて(野崎孝訳)」より引用)

                                                                                                                                                                                                                                                    

自分が泣きわめいているシーンを自ら解説するわけだが、文体も相まって著者の「大人ぶりたい子供」を描こうとする気持ちがとても伝わってくる名翻訳ともなっています。

個人的には、白水Uブックスから出ている野崎孝さんの訳文が好きなのですが、実は同じく白水社から村上春樹さんが翻訳しているものも出版されています。

村上さんが好きな方はこちらを読むのもいいかと思います。

「ライ麦畑でつかまえて」は、読む年齢で感じ方が全く違うだろうなと思います。やはり心の揺れ動きの大きな10代、思春期(反抗期)の頃に読むと特に主人公に感情移入が出来るでしょう。

                                                                                                                                                                                                                                                             

 

もし10代じゃなくても、漠然と社会に生きづらさを感じている人や、「どこか周りに自分のことを知っている人が誰もいないところに行きたい」と感じている人がいれば、そういった方にも読んでほしい一冊になっています。

あと、最期にこれだけは言いたい。

ホールデン君。お前シスコン過ぎだろ!!笑